2019-04-17 curse 星鳥は気がつく。 きまった一つの方向しか見えなくなって、 その反対へは全く向けないように自分を縛ること。 呪いが架かると、そうなってしまうんだと。 ある日突然やってくる。 そのときまで見えなかった方向に、向けるようになる。 遠くはなれた凍えた大聖堂の景色かもしれない、 小さいころにかいだ甘い香りかもしれない。 そのとき星鳥は気がつく、 ああ、呪いが解けたんだなと。