curse

星鳥は気がつく。

 

きまった一つの方向しか見えなくなって、

 

その反対へは全く向けないように自分を縛ること。

 

呪いが架かると、そうなってしまうんだと。

 

 

 

ある日突然やってくる。

 

そのときまで見えなかった方向に、向けるようになる。

 

遠くはなれた凍えた大聖堂の景色かもしれない、

 

小さいころにかいだ甘い香りかもしれない。

 

そのとき星鳥は気がつく、

 

ああ、呪いが解けたんだなと。

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