メーター

 

空っぽだったんだ、ある日気がつく。

 

針がカラを指しているメーターを、その日、目にする。

ちょっと前から変だと気がついていた。

なにかが足りなくなっていた。

へりつづけていた。 すこしずつ。

 

軽くなり楽になっていたのかもしれない。 でも、そもそも重さがあったのだろうか。

だいたいこのメーターを見るまでは、空っぽだったことは気がつかなかった。

すこし前とは変っていると、気になっていたけれど

 

あれは。戸棚の左の抽斗の中にまだ沢山のこってるはず。

抽斗の奥から引っ張りだしてタンクにつぎ込む

メーターはFullをさして、消えて行く。

次に空のメーターを目にするはいつだろう

 

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