記憶していく僕と経験している僕

油のとろりと浮いた、香ばしい焼きたて秋刀魚をほおばる。

炊きたての艶々したまっ白く輝く新米を口にはこぶ。

しっかり浸かったパリパリの沢庵とともに。

そして。

ジョッキにはいった泡立つ琥珀色の液体に口をつけた。

最悪の記憶が生まれた。

 

あれから僕は、秋刀魚、米、沢庵を口にすることはできない

 

 

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