晴れた6月

真上から強い光を太陽が放つので、木陰に逃げ込みたくなることがたまにある。

とくに、まだ完全に夏毛に生え変わる前のこの季節には。

しばらく何も食べてないことを腹がつげているのだけれども、四本の足はしっかりと

地面の土にふんばって、歩を先に進めてくれている。

アレの気配がすこし先の場所から漂ってくる。ほほほ、と唸る。

静かにゆっくりと少しずつ、少しづつ静かにそばに近づいてそして、準備を整えた。

 

 

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