のどが渇いていた。

朝、宿を出る前に水を一口飲んでから、

かれこれ半日以上歩き通しだった。

いま何という場所を通過しているのか、皆目見当がつかないのだが、

おそらくこのまま進んでゆけば日が暮れる前に次の宿場に辿り着くだろう。

そして、

明後日には城に、お計は辿り着くのだろう。

 

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