2016-05-31 水かきの力 ゆっくりと水上を泳いでいる白い3羽。 あの時の僕たちのように。 さっさっと彼女は道をすすんでいく。 どこに行けばよいのかなんて、とっくの昔から私知っているんだから、と。 でも、こっそり彼がつづいてくるのを目の端と、左の耳たぶで確かめつつ。 そっちに彼女が行きたいのならしょうが無いよな、頭を振りながら彼女を彼は追う。 僕も彼らの側から離れないように進む。 しばらくしたら皆、一緒にいることが出来ないって事。 あの頃、僕にも解っていたなら